期間限定で西置繭所の工事現場や東置繭所の2階、鉄水溜が公開されました

西置繭所の保存修理工事の屋根や煉瓦積みの修復が終わりました

保存修理工事中の富岡製糸場西置繭所に、工事現場から工事の様子や説明展示が見学できる施設(3階建て 一部空調設備有り エレベーター有り)ができましたが、この施設は2019年(平成31年)3月までの限定でオープン でした。 現在(2019年4月1日)は工事用の素屋根(覆い屋)の解体工事に伴い見学は出来なくなっています。2020年には多目的ホールやギャラリーとして生まれ変わります。

西置繭所公開パンフレット

東置繭所の2階を公開

これまで非公開だった富岡製糸場東置繭所2階の内部が期間限定(2017年 平成29年12月予定)で公開されています。こちらは見学料は無料です。(製糸場の見学料は別途必要です)混雑が予想される場合は人数制限や時間制限有ります。入場口は、東置繭所正面のアーチを抜けて外に出たら、左側に外階段が有ります。ここが入り口なので上がって行くと、中はうす暗くて、目が慣れるまでは大変です。

目が慣れてくるといろいろな「落書き」に気が付くと思います。

長さ104mの大空間は、乾繭(カンケン)を貯蔵していました。 天気の良い日には、窓を開けて風を通したそうす。この窓は現在外側は鉄製ですが、当時は木製でした。

鉄水溜(てっすいりゅう)も西置繭所の素屋根(覆い屋)の解体に伴い非公開となりました。

製糸の工程で大量の水が必要で貯水施設は必要不可欠でした。当初はレンガ積みで作られた水槽は、水漏れが激しくその後(1875年明治8年)鉄製で造られました。 日本で現存する鉄製構造物では最古級と言われています。輸入された鉄板を横須賀造船所の関連施設(横浜製造所)で基本的な造作が行われ、組み立ては富岡製糸場内で行われたと言われています。 組み立ては造船の技術のリベット接合が用いれれています。 土台の地中の礎石は、南牧村から切り出した椚石(くぬぎいし)が使用されていると言われています。発掘調査がなされていないので確認は出来ていません。現在見えている石は置繭所の礎石と同じ石が使用されています。 直径12.5m 深さは最深部で2.4m有ります。約400tもの水を溜めることができました。 こちらの見学は、西置繭所を見学した人のみ見学できます。この施設だけの見学は出来ません。
『撮影協力 富岡市・富岡製糸場』

 

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