富岡製糸場のブリュナエンジンを復元し稼働しています。

富岡製糸場の主な建物

富岡製糸場の主な建物は、下の図で判るように、東繭倉庫(東置繭所)西繭倉庫(西置繭所)繰糸場の三棟がコの字型に配されています。この三棟は2014年の12月に国宝に指定されました。繰糸場は採光を考慮して南向きに建てられています。 ↓クリックすると画像が拡大されます↓ 富岡製糸場の建物配置図

富岡製糸場 ブリュナエンジン 

ブリュナエンジン

富岡製糸場が創業した1872年から約50年間、繭から生糸を作る繰糸機の動力源として使われました。 名前の由来は、富岡製糸場の建設を指導したフランス人技術者ポール・ブリュナがフランスから輸入したことからとされています。 明治村では停止した状態で展示していましたが、富岡製糸場の世界遺産登録が決まった2014年6月、開村50周年記念事業の一環として、機械を全面修復し、数年ぶりにモーターで稼働させるようになりました。 当初は、蒸気ボイラーと共に旧蒸気釜所(重要文化財)の中に置かれ、大正期に電力に取って代わられるまで繰糸器械等を動かす動力原として使われました。 1968年に当時の経営者である片倉工業株式会社によって博物館明治村(愛知県)へ寄贈され、現在、同館にて展示されています。
このエンジンの出力は17.5馬力と言われていますので、スバル360(てんとう虫)が発売された時のエンジン出力が16馬力(後に18馬力)でしたのでそれとほぼ同じくらいの馬力と考えられます。 展示されたレプリカも17.5馬力と聞いています。 写真上:明治村所蔵

ブリュナエンジン 復元機の稼働

富岡製糸場 ブリュナエンジン復元機

上の写真のレプリカは平成24年(2012年)に富岡市内の企業38社で「ブリュナエンジン製作委員会」の立ち上げから始まりました。 このエンジンの設計図は見つかっていないため、明治村の展示品を特別許可を得て、外観を計測し、1/5の模型を作り動作検証作業を経て 平27年に実寸の部品を組み立て、動作検証をへてようやく完成しました。エンジン内部は実寸出来ていませんので、想像にて部品を製作したそうです。 現在は、土曜・日曜・祝日12:30~14:30頃まで蒸気にて稼働させています。

富岡製糸場 ブリュナエンジン動画

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参考資料:かぶら・ぶらぶら街道推進協議会事務局HP 朝日新聞掲載「キーワード」の解説
富岡商工会議所HP
写真提供:富岡市 富岡製糸場

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