富岡製糸場の煙突は非公開ですが、近くで見る事が出来ます。

富岡製糸場の主な建物

富岡製糸場の主な建物は、下の図で判るように、東繭倉庫(東置繭所)西繭倉庫(西置繭所)繰糸場の三棟がコの字型に配されています。この三棟は2014年の12月に国宝に指定されました。繰糸場は採光を考慮して南向きに建てられています。 ↓クリックすると画像が拡大されます↓ 富岡製糸場の建物配置図

富岡製糸場 煙突

この煙突は1939年(昭和14年)に建てられた高さ37.5m 直径2.5mの鉄筋コンクリート製の4代目の煙突です。 1965(昭和40年)に撤去されるまでは3代目の煉瓦造りの煙突が並んで立っていました。当初の煙突は煉瓦積みの基礎の上にヨーロッパから輸入した鉄の筒を高さ36mまで積み上げ、鉄の鎖を四方に張って支え、フランス製と思われる避雷針が付けられた鉄製煙突でした。 その高さは現在のものとほぼ同じで、煙突を高くすることで、黒い煙で生糸が汚れないようにしました。又、工女や周辺環境にも配慮していたと考えられます。1884年(明治17年)の暴風雨によって倒れてしまい、現在は基礎部分が井戸枠として残っています。

暴風雨によって倒れた煙突 錦絵確認

この錦絵から、フランス製と思われる避雷針と鉄製の鎖を四方に張った煙突が確認できます。当時はこの煙突に勝る高さの建造物は有りませんので、遠くからもかなり目立っていたようです。 長野県松代から明治6年2月に富岡製糸場に入場した横田英後に(和田英)さん著の「富岡日記」では 「坂本を出立致しまして、たしか安中の手前を左に折れ、段々参りますと、高い煙突が見えました。」とあります ので、妙義山の麓近からでも、煙突が見えたのかもしれません。しかし残念ながら英さんの記憶違いで、「安中の手前を左に折れ」ではなく、右に折れないと富岡方面に行けないと思われます。

富岡製糸場の煙突が綺麗に見えます

上の写真の場所は西銀座通りから南に入った場所で、富岡製糸場の煙突が綺麗に見えます。街中散策には是非取り入れてください。

映画 赤い襷~富岡製糸場物語~予告編

YouTubeの予告編の7秒のシーンでは小高い丘から富岡製糸場の前景と煙突から黒い煙が見えますが、とても鉄製とは思われないし、鎖が4方に張られているとは思われません。現在のコンクリート製にしか見えないですね。 ここまでCGで作り上げたのなら、今少しどうにかならなかったのでしょうか?残念です!
以下の動画はYouTubeへのリンクです。

画像提供 撮影協力:富岡市・富岡製糸場

 

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